当院の母乳外来の特徴について

リンパ浮腫セラピストでアロマセラピストの助産師が、 乳がんの手術後のリンパ浮腫などのケアに用いられるボッター式マニュアルリンパドレナージ(MLD )と、英国式アロマセラピー医療者コース・スウェーデン式マッサージを取り入れた、胸と母乳のためのソフトリンパケアを学び、できる限り痛みのない、胸がフワフワにソフトになるケアに取り組んでおります。

 

日々のセルフケアてお悩みの方向けに、産後すぐからの母乳のセルフケアもご紹介しております。

 

乳腺炎重症化予防ケアカルテを取り入れ、乳腺炎で医師の診察が必要と判断される場合は紹介状を作成させていただいております。

 

完全予約制、入れ替え制、プライベートケア、マスク・アルコール手指消毒・次亜塩素酸拭き取り、使い捨てシートやエプロンなど感染予防も行っております。

 

日本助産師会・神奈川県助産師会・川崎市助産師会に登録させていただき、川崎市産後ケアにも参加させていただいております。

 


ボッター式マニュアルリンパドレナージを取り入れた母乳ケア

ソフトニング母乳ケア助産院の母乳外来のケアの特徴

 

乳がんの手術後のリンパ浮腫などのケアに用いられるボッター式マニュアルリンパドレナージを母乳外来のケアのベースとしていることと、ママ自身のセルフケアでご自分でコントロールできることを目標としていること、完全予約制のプライベートケアを行っていることが当院の母乳外来の特徴です。 

 

流れが滞ることで起こる母乳のトラブルは、おっぱいや乳頭や乳輪に圧がかかりむくみを伴っています。また、たんぱく質を伴うむくみであるリンパ浮腫に似た状態もみられることに着目して乳房ケアに取り入れてまいりました。

 

皮膚のすぐ下の薄い毛細リンパに働きかけるソフトな手技は、デリケートな胸のケアにとても向いています。

 

また、ボッター式マニュアルリンパドレナージのむくみで固くなった皮膚のケアに行われる手技は、固い胸や乳頭乳輪を柔らかい状態に整えていくケアに向いています。

 

お1人お1人違う胸の状態に応じて、ボッター式マニュアルリンパドレナージを取り入れた母乳ケアをお試しください。



乳腺炎についての考え方

 

乳腺炎が起こる原因は、母乳の需要と供給の部分的なバランスの崩れによる乳腺への圧力と、作られた母乳が出されないことによる成分変化の影響であると考えています。

 

よく言われる美味しい母乳とは、流れが滞ると塩分が増えることを考えても、流れが整っている柔らかい胸や飲みやすい乳輪乳頭がポイントとなると思います。

 

流れというのは、母乳の流れと、排水管であるリンパの流れを示しています。

 

作られた母乳が部分的に出にくくなる原因でよくあるものは、乳頭が硬い、乳輪が伸びない、母乳の出始めの時期に母乳がしっかり出されずに全体に硬くなっている。乳首のへこみ、端っこや外側の腺、詰まりがきちんと解消されていない。吸い方が浅く表面を吸っている。舌の奥まで届かない吸い方、胸と赤ちゃんの向きがずれている歪み飲みなどです。

 

母乳が部分的に出されないことで、その部分の乳腺に圧力がかかります。

また、詰まっていない部分とのアンバランスは、さらに詰まっている部分を刺激して負担を増やしていきます。

 

授乳間隔がひらいたり、母乳が部分的に残ったりすることで、母乳の水分が吸収されて濃度が濃くなります。

 

母乳が濃くなることで、母乳のたんぱく質や脂質の小さな塊が発生します。

 

水分を飛ばして膜を作る湯葉や、牛乳の膜が似ているイメージかと思います。

 

それとともに、電解質が変化して薄い塩味になります。

 

しこりや痛みが出始めてからがトラブルのスタートと考える方が多いのですが、授乳間隔が開き始めた時期や、少しおかしいなと感じ始めた時期からトラブルは始まっています。

 

粒は母乳の射乳反射で徐々に先に進んでいきますが、小さな粒はすぐに出されて特に気が付かないかもしれません。

 

粒がくっついて大きくなったり、乳管の狭いところがあると、詰まったり線が細くなって、出が悪くなったりしはじめます。

 

赤ちゃんは詰まりを取ろうと引っ張ったり、味の変化で飲むのを嫌がったりしはじめて、ママも何か変だなと感じ始めます。

 

問診によると、授乳間隔が開いてからここまでに2~3日位経っていることが多いようです。

 

母乳量が多い方は、詰まり始めてから圧がかかるまでが早いので、当日症状が出始める方もいらっしゃいます。

 

今まで飲んでいた量を飲まなくなり、さらに母乳の需要と供給のアンバランスが起こります。

 

詰まっても張り続けると、乳腺に圧がかかり、母乳の成分が外側に漏れ始め、外敵として免疫が働きます。

 

これはウイルスなど外敵が体に入ってきたときと同じ働きですので、無菌性の乳腺炎の場合も発熱や悪寒、節々の痛み、頭痛などの症状が出る場合があります。

 

炎症が起こると、その部分が疲弊して弱まり、菌に負けやすくなります。また、時間が経過するほど炎症が進んでしまう場合もあります。

 

症状の軽い早めの時期に早めに助産師にケアをしてもらって圧を抜くことが大切です。

また、普段のセルフケアがとても大切です。

 

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🌸 普段より間隔が急に開くことはなるべく避ける事。

🌸 授乳間隔が開く時期、1~2か月の夜間の授乳間隔が開き始める時期や、離乳食が進み始める時期には、赤ちゃんの授乳リズムが変化します。

飲まれない母乳が溜まった状態を保たないように、残った部分だけ5分以内で搾乳するケアを寝る前と起きてすぐの授乳後に行います。

🌸 間隔が開いてしまうことがわかっている場合は、先にしっかりと吸ってもらうか、搾乳をして軽く圧を抜いておく。

🌸 外出中でもなるべく途中で授乳をするか、搾り捨てでもよいので搾乳をして軽くなる程度母乳を出すこと。

🌸 間隔が開いた次の授乳は、乳頭乳輪ケアをして開きやすくしてから赤ちゃんにしっかり吸ってもらうこと。(射乳の勢いで粒を取ってもらいます)

🌸 痛みや炎症が起こっているときには、まず水で絞ったタオルで5分程度冷やしましょう。まだ痛ければ繰り返します。

🌸 痛い方に口が向かうようにして頻繁に授乳して赤ちゃんに吸ってもらいます。

🌸 痛い方に親指を向けて乳頭ケアを行います。

🌸 痛みや熱を持ったり赤くなっている炎症部分を強くもんだり、温めてほぐすのは悪化させる可能性があります。

🌸 白斑は、母乳の流れがとどこおっている合図です。特に2~3㎜以上の白斑は、一部開通しても、他にも開通していない腺があったり、詰まりを繰り返したりしますので、小さな白斑のうちにケアを受ける事をお勧めします。

🌸詰まりや白斑を自分でセルフケアする場合は、指を縦にして白斑側の乳輪から乳頭の途中3㎝程縦方向に繰り返し軽い圧をかけます。ポイントは軽い圧と場所と長さと方向です。

 

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白斑が2㎜以上、以上のケアを試しても症状が改善しない、又は、白斑が消えずしこりが軽くならない場合は、助産師のケアを受けましょう。

 

 



お食事について

乳腺炎は、食べ物に影響を受けて詰まってしまうのだと昔は言われていました。

 

 

戦時中など食料が少ない時期に→

○○を食べたら母乳がよく出るようになった人がいた→

○○を食べたら母乳が出る→

○○を食べたら胸が張るので詰まりやすくなるからやめなさい。

又は△△の食事だけを食べなさい。

 

現在ではエビデンスはないといわれています。

 

人間の体には、一定に保とうとする働きがあります。

 

生活習慣病になるような食習慣を考えても、普通は1度何かを食べたからとは考えないはずです。

 

当院では、母乳のための食事指導に特に禁止は設けておりません。

1日の中では調整をするようにしましょう。

 

鉄やビタミン、たんぱく質の不足は、産後うつにも関連するといわれています。

自分の体を大切にすることも、母乳を作るためには必要なことです。

  

*授乳中のアルコール摂取についてはおやめください。



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